イクス：誕生秘話

初期設定の愛（数年前に描きました。目の色とかが違いますが、概ね今のままですね）

イクス誕生秘話

突然の正月特番、仮面ライダーイクス。

実は、私がその緻密なイラストに驚嘆し、尊敬している超絶絵師「ガンブリンガー」さんの掲示板に掲載させて頂いたものです。
元々、このお話は仮面ライダーブレイドの放映の頃に浮かんだものです。
ですから組織や敵の相関図等、フォーマットが似ています（汗）。
ある研究機関が秘密裏に開発していた非合法の生物が脱走し、人間を宿主として取り憑き、悪事を働く。
その生物達を回収、或いは殲滅する為に組織が送り出した追跡者もまた、ある少女を宿主とする生物兵器であるという設定です。
まぁ、このテのネタは使いまわされているので、いかに差別化を計るかを考えた結果、主人公は女の子に（爆）。
もう、このお話は一話だけの単発ネタですので色々書きますと、イクスはその組織が研究していたバイオ兵器の中でも別格の存在です。
他の兵器が地球上の生物を種として培養されているのに対して、イクスだけがその規格から外れているのです。
その正体は組織も把握しておらず、何故「同族喰い」なのかも分かっては居ません。
ですがイクスもその本能は同族と同じく、恐怖や怒り等の感情を『喰う』習性を持っています。ただ、その対象が同族なだけなのです。

ネタとして書いた次回予告にもありますが、主人公「愛」がイクスになるのは偶然です。
たまたま幼馴染みの「猛」の父親の研究機関に社会見学に行った時に起こった生物兵器の暴走事故に巻き込まれてしまった二人。
愛の弟「志郎」はその時の一匹の生物兵器に噛み付かれ、植物状態になってしまいます。
愛もまた、他の生物兵器に襲われますが、その愛を救ったのが『タイプＸ』と呼ばれる生物兵器でした。
タイプＸは瞬く間に同族を喰らい、いつの間にか姿を消します。
機関は、逃げた兵器達の行方を追うと同時に愛と志郎をメディカルセンターに搬送し救急処置を施します。
その時、まだ施設内にいた一匹の兵器が暴れ始めます。なす術も無い研究所の所員たち。
生物兵器は昏睡している愛を見つけ、襲いかかろうとしたその瞬間。
寝ている筈の愛が起き上がります。眩い閃光の中、別の「異形の戦士」へと『変身』する愛。
彼女の体内に「タイプＸ」が居たのです。
変身した愛は、その圧倒的なパワーで生物兵器を倒します。
あっけにとられる所員たち。そして愛本人。
何故、タイプＸが愛を宿主に選んだのか。そもそもタイプＸとは何物なのか。
分らないまま、愛はこの宿命を受け入れます。
弟、志郎を目覚めさせる為、彼を噛んだ生物兵器を捕らえ、そのワクチンを作る為に。
タイプＸと愛（Ｉ）を足して、愛は自らを「イクス」と名乗ります。
弟、志郎の大好きだったヒーロー番組「仮面ライダー」の称号を頭に冠して。

と、まぁこんな感じの大筋を元に今回のお話は作られています。
思えばライダーは「Ｘ」が付いたモノが結構ありますね。
初代「Ｘ」から始まり、「ＺＸ」「ＲＸ」「Ｇ３－Ｘ」「カイザ」ｅｔｃ…
未知の力を意味するその記号に、私達は憧れるのかもしれませんね。
トップ画像のコピー「今度のＸには愛がある」は、そういう意味で付いています。
余談ですがイクスの名前はインスピレーションだけで先に浮かび、後で設定を付けています。
京都に行く途中の、あるホテルの名前が「ＸＵ－ＸＵ（クスクス）」なのを見て思いついたとは口が裂けても言えません（爆）。
主人公が女の子なのも妙に納得ですね（苦笑）。

ちなみにこの道中で主題歌も二番まで全て浮かび、楽曲も頭の中にあります。はい、私はいつでも歌えます（馬鹿）。
いつか「初音ミク」あたりに唄って頂きたいものですねぇ☆

戻る